「カチカチカチ」と、オフィスで耳にするあの音。今やオフィスはもちろん一般家庭でも広く使われるようになった「修正液」

   この修正液は、アメリカ生まれ。ある日、米・ダラスにあるテキサス銀行の頭取秘書だったベティ・ネスミス女史はタイプライターを打ちながら考えていました。
   「ミスタイプした書類を最初から打ち直すのではなく、打ち間違いの文字だけ直せる方法はないかしら?」1951年、ベティは当時の画家が使っていた美術用の修正液からヒントを得て、タイプ用修正液を開発しました。後にこれを「Mistake out(間違い消し)」と命名。当時、同じ悩みを抱えていたタイピストたちの間で需要が広がり、彼女のビジネスは大成功を収め、1956年にはミステイクアウト社を設立。まさに修正液1本でアメリカンドリームを実現したのです。

   アメリカに遅れること12年後、日本にもこの修正液が輸入されました。
   当初はハケタイプで、ふたを取ると内側にハケがついているマニキュアタイプのものでした。
   70年代から80年代にかけて修正液も徐々に需要を増していきました。特に、日本で一般家庭への普及に火をつけたのが大学生。レポートや卒論の誤字修正に学生たちが使い始め、80年代初めまでは、修正液が確実に手に入るのは大学生協というくらい学生1人に1本は持っていたほどです。

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