日本筆記具工業会

 JAPAN WRITING INSTRUMENTS MANUFACTURERS ASSOCIATION
書育に関するニュース、お知らせなどをご紹介します。

書育推進協議会が設立しました
   平成22年2月9日、鉛筆会館(東京都荒川区)にて書育推進協議会の設立総会が開催され、手書きの価値や意義、楽しさ、そして効用などを広く社会に伝える運動がスタートしました。 書育推進協議会ホームページ
【設立趣旨】
   近年、ICT(情報通信技術)機器活用の広がりとともに、手で文字を書くことが相対的に少なくなってきました。このことに対して、子どもの学力や大人のコミュニケーション力に悪影響を及ぼしている可能性があるとして危惧する声をしばしば耳にします。一方で、手紙を書くことがブームとなるなど手書きを大切にする雰囲気が高まったり、情報を記録し整理する際の手書きの意義がみなおされたりしてきています。また、平成17年には、知的で心豊かな国民生活及び活力ある社会の実現をめざし我が国における文字・活字文化の振興に関する施策の総合的な推進を図る「文字・活字文化振興法」が制定され、まさに手で文字を書くことに関して、さまざまなレベルで国民の関心が高まっていると言えましょう
   このような状況を踏まえて、私たちは、手で文字を書くことが人の成長と共にあり、さらには手で文字を書くことによって人が育まれると考え、「書育」という言葉を用いました。そのうえで、「書育」の考え方を軸に、手で文字を書くことの価値や意義を広く、楽しく伝えていきたいと考えました。平成21年1月に公表された「新常用漢字表(仮称)」にも、「情報化社会の進展と漢字政策の在り方」として、効率性が優先される実用の世界は別として、<手で書くということは日本の文化として極めて大切なものである>、また、<手で書いた文字には、書き手の個性が現れるが、個性を大事にしようとする時代であるからこそ、手で書くことが一層大切にされなければならない>、<情報機器が普及すればするほど、手書きの価値を改めて認識していくことが大切である>と述べられています。これは、私たちの考える「書育」の目指す方向に合致しています。
   私たちは、この「書育」で育む力を、当面、「学習力」・「コミュニケーション力」・「創造力」の三つと想定し、賛同していただける仲間とともに、“文字を書くことの大切さ、楽しさ、効用、教育的意義などを広く社会に啓発し、日本国民の健全な成長・発達と日本の文字文化の継承・発展に寄与する”ことを目的として、平成22年2月「書育推進協議会」を設立いたしました。
【主な役員】
会 長 久米 公(元 千葉大学教授・元 初中局視学官)
副会長 小野 博(昭和大学客員教授・メディア教育開発センター名誉教授)
河野庸介(群馬大学教育学部教授・同 附属小学校校長)
千々岩弘一(鹿児島国際大学・同 大学院教授)
堀江圭馬(日本筆記具工業会会長)
専務理事・事務局長 鈴木慶子(長崎大学教育学部教授)
【書育推進協議会 事業計画】
1. 「書育」に関する啓発事業、情報発信
(1) 「書育」啓発に関わるイベントを開催し、書育の認知度を向上させる。
(2) ホームページ活用により「書育」関連情報を発信する。
(3) 書育推進協議会「会報」を発行する。(季刊)
2. 「書育」に関する調査・研究
(1) 「書育」学習教材開発への協力・支援を行う。
(2) 「書育」関連研究情報を収集する。
(3) その他「書育」に関する調査研究を行う。
3. 本会の組織強化事業
(1) 組織活動の基盤である会員・賛助会員の入会促進をはかる。
(2) 会員相互の交流を深める研究会や懇親会を開催する。
(3) 会員相互の情報交流手段としてインターネットの活用充実をはかる。
4. 関連機関及び関係団体等との連絡折衝と協調
(1) 関係官庁との緊密な連絡折衝を行う。
(2) 関係団体との交流、連携により「書育」啓発に資する反映を行う。
5. その他 「書育」に関する事業

書育教材集(平成22年度版)が完成しました
【書育教材集 手引きより抜粋】
1. 本教材の構成
「書育」によって育まれる三つの力「学習力」・「コミュニケーション力」・「創造力」と「手書きへの興味」を育む4つの単元から構成。
各単元では、4~6つのワークシート(計19ワークシート)を収蔵し、教師が授業で「系統的に学習させる」のかあるいは「その時のテーマにあったものだけ取り上げて用いる」のか自由に選べるようになっている。
また、各学習テーマ毎に「児童・生徒用のワークシート」と「教師用指導書」を作成し、CD-Rに収録している。(学校で必要なものだけをプリントアウトする。)
更に「サンプル授業」のDVDもセットされている。
2. 本教材の対象
本教材は、小学校低学年から中学生まで幅広く学べるようになっている。
中心的には小学校中学年から高学年を想定し、漢字は4年生修了時までのものを使用し、最初に登場する漢字には全てふりがなをつけている。
3. 本教材の活用方法
「国語科」など教科教育の発展教材、あるいは「総合的な学習の時間」など教科横断的な学習教材として活用できる。
4. 本教材を活用しての授業のねらい
1) 「手で書くこと」への興味を呼び起こし、自ら「手で書くこと」の大切や意義を探求させる。
2) 「手で書くこと」によって育まれる「学習力」、「コミュニケーション力」、「創造力」について、実践教材を活用し、総合的な探求方法を通して学習していく。
5. 本教材を活用した授業の目標
1) 「ノートをとる」ことで、頭の中がどのように整理され、学習力の向上に繋がるかを自ら発見する。また、より学習力を向上させるためにはどのようなノートを作れば良いかを自ら考える。
2) 「手紙」や「葉書」を人と交わすことで何が生まれてくるかを自ら発見する。またコミュニケーション力を伸ばしていくためには、「手紙」や「葉書」を書く時に、どんな事を実践していけば良いかを自ら考える。
3) 問題の解決や創造的な思考に「手で書くこと」が有意義であることを自ら発見する。また「手で書くこと」で思考を発展させたり、発想を広げていく手法を学ぶ。
4) 手で書くための道具として様々な筆記具があることを知り、またそれらを使っての表現を自ら発見する。また身の周りのものが「手で書くこと」から始まっていることを知り、「手で書くこと」のメリットを自ら発見する。
本教材集制作の監修者
鈴木 慶子 (長崎大学 教育学部 初等教育講座 教授)
金馬 国晴 (横浜国立大学 教育人間科学部 生活科教育講座 准教授)
糸岡 清一 (横浜国立大学 人間科学部 非常勤講師)
小峰 みち子 (横浜市立富岡小学校 校長)
【発行】 書育推進協議会
【制作】 日本筆記具工業会
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