JAPAN WRITING INSTRUMENT MANUFACTURERS ASSOCIATION
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   ◆ 年末講演会・懇親会2024 ◆

日本筆記具工業会

2024 年末講演会・懇親会 盛大に開催
講演テーマ“外国人経営者が考えるリーダーシップの在り方”
   
   本年が第22回となります年末の講演会・懇親会が2024年12月3日(火曜日)に上野精養軒で開催されました。お忙しい中、66名の多くの方にお集まりいただき、楽しいひと時を過ごしました。
   第1部の講演会では、元㈱タカラトミー代表取締役社長・元日本コカ・コーラ㈱副社長のハロルド・ジョージ・メイさんの「外国人経営者が考えるリーダーシップの在り方」というテーマでのお話をお聞きしました。
   第2部の年末懇親会では、昨年に引き続き立食形式での開催でしたので、多数の方と懇親することができ皆さん喜んでおられました。

【ハロルド・ジョージ・メイ氏講演内容】
 
     司会からハロルド氏の登場が案内されると、プロレスラーのリング入場さながらの音楽にのり、肩にチャンピオンベルトを掛けたハロルド氏が派手な登場のパフォーマンスで、一気に会場の心をつかんでリングインならぬ登壇!さすが元新日本プロレスレスリング社長。
   そう、この人の心をつかむことが重要、物事はポジティブに考えるべきだと訴えます。そのポイントとして、ハロルド氏が考えるリーダーシップの在り方の10アクションを紹介してくれました。
 
 
 
企業に対する誇りがパワーの源!(プライド)
  巨大な全世界208ヵ国での販売マップを受付に飾っているコカ・コーラさんの話などを例として話していただきました。
採用プロセスで、その人の本心を突き止める。
  外資系企業の面接例として、わざと話を遮り、その後の反応で芯の強さを確かめるというものがあるそうです。
一人一人にリーダーシップ精神を求め。
  ・イニシアチブが重要。イニシアチブとは自分から物事を提案することである。
・熱量が重要。リーダーの熱量も伝聞されていくと途中のフィルターや、バリアもあり最終的に100→30になってしまう。そうであれば、リーダーは最初から「300」の熱量で発信しなくてはならない。
発想の転換
  既存の概念からの発想は限界がある。コカ・コーラ時代の事例。お茶の「濁り」を特徴とした「綾鷹」。コカ・コーラなのに「カロリーゼロ」。味の差で訴求が難しいミネラルウォーターでなら、ボトルでアピール(つぶして廃棄でき、環境にやさしい)の「いろはす」。見る角度の違う人材の登用。プロジェクト活動は重要。
法務能力の有無が、運命を分ける。
  ますますグローバル化。契約社会のアメリカ。現地社長の契約書はA4両面30枚。日本流、不測の事態が生じた際は、誠意をもって協議し・・・通用しない。法務部の社内での位置づけ重要である。
高い目標を掲げる
  1961年のアポロ計画をケネディが発表した。(1960代中に人間を月に行かせる)国民の士気が高まる。新日本プロレスのニューヨークMSG興行。16,000枚のチケットが19分で完売。目標を掲げたら、「やればできる、一緒にやろう、どうしたらできる? アイデアだけでも言ってくれ、計画書だけでも見せてくれ、そのために何が必要なのかを言ってくれ」を言い続け、周りも巻き込みその気にさせる。
360度評価で満足度の向上
  上司が部下を評価するだけでなく、他部署の上司や同じランクの人、部下が上司を評価するもの。他の人の評価が加わり、そりの合わない上司と働いていたとしてもフェアになり、パワハラの抑止力にもなる。主観評価と客観評価のギャップが明らかになり改善点がわかる。
組織の3大課題を克服
  他の部署が何をやっているかわからない。上司の意見が部下に伝わらない。部下の意見が上司に上がってこないなど。オープンコミュニケーション。14の階層を6にした。正確で素早い情報が収集できるようになった。
マーケティング力で勝負
  マーケティング御三家 P&G、ユニリーバ、ネスレ。扱っているのは商品の特徴を出しにくい一般消費財が中心。品質の差は打ち出しにくいがウソは×。
人気者感を植え付ける。定期的に発信。数字を使う。プレゼン中には良いことばかりでなく、悪い事例も20%ほど入れる。(話の信憑性が増す)新日本プロレスが、ハロウィンの日渋谷の109前で試合の調印式を行った。その日の人出は44万人(新日本プロレスが、44万人の前で調印式を行った!すごいとなる。ウソではない)サンタクロースの服は赤い。これは、コカ・コーラ社が宣伝用に考えだしたもの。赤い服を着せることによって、クリスマスといえばコカ・コーラを連想してもらうことを狙った。ブランドを好きではなく、愛してもらう。消費者とのエモーショナルボンド(顧客とブランドの間に築かれた情緒的な絆)を築く。
仕事は楽しく
  例えば、タカラトミー時代は。ハロウィン時に社員が仮装して出社。
一番凝った仮装がハロルド社長!。部署でお揃いにしたり、楽しさが伝播。マスコミも取り上げ、楽しそうな会社が認知され、就職企業人気ランキング圏外から2桁台に。業績も向上。楽しい職場はモチベーションが上がる。
講演会に出席ができなかった皆様も、是非この10アクションをご確認ください。 尚、この講演会内容は会員の皆様への情報共有として開示させていただいているものですので その点ご理解いただき、お取り扱いにはご注意願います。
参考:ハロルド氏の著書。「百戦錬磨」(時事通信社)
 
     
     
     懇親会の冒頭、西村彦四郎会長より次の様なご挨拶がありました。 「日本の筆記具メーカーは、皆一様に高い技術力を持っている。その技術力を持ってユーザーの欲する製品を開発すれば道は開ける。海外からの渡航者も過去最高でインバウンド需要も期待できる。そのあたりも追い風に頑張っていきたい」と会員みなの士気を挙げ、万雷の拍手を浴びていました。
   続いて、経済産業省大塚恒明課長補佐の来賓ご挨拶。小川晃弘副会長が、デジタル化の先進国であるスウェーデンが、デジタル端末中心の学習報告に変えたところ生徒の学力が低下した。今後は紙の教科書を使用するなど、紙や筆記具に回帰するという記事を紹介。日本もこの方向で進んでほしいという言葉を述べられ、乾杯を行い、歓談に移りました。
   しばし歓談を楽しんだ後、和田優副会長の閉会の挨拶で懇親会を終了いたしました。
 
   
西村会長 挨拶   年末懇親会の様子
 

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