消しゴムは、いわゆる天然ゴムで出来ている「ゴム字消し」と、「プラスチック字消し」の2種類があります。ゴムではないものもあるので、正確には「字消し」と言います。
   ゴム字消しは、鉛筆用の白ゴム、ボールペン等の筆跡を消すための砂ゴムなどがあります。
   砂消しゴムの砂は、海辺の砂よりも少し細かい珪砂(けいしゃ)というガラス状の粉が使われており、サンドペーパーのような役割を果たし、紙面を削り取ります。そのため、薄い紙に使用すると、破れてしまう場合があります。
   プラスチック字消しは、塩化ビニール樹脂を原料としたものが主流ですが、最近は合成ゴム(SBR)の字消しも増えてきています。
    その他にも、美術のデッサンやパステル画で使用される「練り消しゴム」や製図などに用いられる先端に専用の円筒状の小さな消しゴムを取付けて電気による振動や回転によって字を消す「電動字消し」などもあります。
   黒鉛でできた鉛筆の粉が紙の目に入り込んでいるのが、「字」や「絵」の紙に書かれた状態なのです。
   紙に付着している力よりも強い力でひっぱると粉はすぐに紙から剥がれます。その強い力というのが、消しゴムの表面の力です。
   だから、消した後は消しゴムの表面は吸い取った黒鉛で真っ黒になるのです。そして消しクズとなって捨てられ、また新しい表面で違う所を消すことができると言う仕組みです。

   紙面に乗っている鉛筆芯の粒子は、はじめ消しゴムの表面に吸着され、消しクズに包み込まれて紙面と消しゴムの表面から除かれます。
   ですから、消しゴムは鉛筆芯を吸着する材質であるとともに、常に表面が新しい状態でなければなりません。

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