油性・水性・ゲルってどう違うの?

ボールペンのインキは、溶剤・色素・定着剤などからできています。
溶剤は、色素や定着剤を溶かし込み、それが「有機溶剤」の場合が「油性」、「水」の場合が「水性」と区分されます。
色素には、インキの色を決定付ける『染料』と『顔料』の2種類があります。
定着剤は、色素を紙などに定着させるもので、主に樹脂が使われます。

油性ボールペンの特徴

一般に、インキには耐水性があり、筆跡はにじみにくい特性があります。

おすすめ:ノンカーボン紙などを使った多数枚複写をする場合などの強い筆圧に適しています。

水性ボールペンの特徴

インキは水のようにサラサラしていて、軽い筆圧で筆記できます。

おすすめ:軽く書けるので疲れにくく、長文を書くのに適しています。

ゲルインキボールペンの特徴

インキは、筆記時、ボールの回転によりゲル状から水のようになるので、軽い筆圧で滑らかに書けます。筆跡は粘度の高いゲル状に戻るためにじみにくい特性をもっています。

おすすめ:水性ボールペンと油性ボールペンの特徴を併せ持つ形になっております。
お好みやご用途により、お使いください。

*ゲルインキ:通常の状態では中粘度(高い粘度)で、力が加わると低粘度(低い粘度) になるという性質があります。

インキと着色剤の組み合わせ別の特長

種類インキ特性着色剤一般的な特長
油性インキボールペン油性染料しっかりした筆記感/筆記距離が長い/にじみがない/裏移りし難い/筆跡乾燥後は水に流れ難い/色褪せ難い
水性インキボールペン水性染料鮮やかな発色/色の種類が豊富/軽い筆記感/ボテが少ない
顔料軽い筆記感/裏移りし難い/ボテが少ない/筆跡乾燥後は水に流れ難い/色褪せ難い
ゲルインキボールペン水性染料鮮やかな発色/色の種類が豊富/軽い筆記感/にじみが少ない/裏移りし難い/ボテが少ない
顔料軽い筆記感/にじみが少ない/裏移りし難い/ボテが少ない/筆跡乾燥後は水に流れ難い/色褪せ難い

色素について?

染料の特徴

溶剤である水や有機溶剤に、完全に溶けています。
一般に、筆跡の発色がよいですが、耐水性、耐光性は顔料より劣る場合があります。

染料は溶剤に溶け込むので、発色の良さ・色数が豊富ですが、反面、光により変色し易く(耐光性が劣る)、水に濡れると流れてしまう(耐水性が劣る)ことがあります。

顔料の特徴

溶剤である水や有機溶剤に、色素が分散しているような状態です。
一般に、筆跡の耐水性、耐光性に優れています。

顔料は耐光性・耐水性に優れているので保存文書などに適していますが、反面、発色が染料と比較すると劣り、色数も比較的少ないのが一般的です。また、明るい色のインキや特殊な機能性インキなどは、顔料を使用していても耐光性などに劣る場合があります。

※公文書への対応状況は各メーカーへお問い合わせください。

それぞれの良いところを生かして

ボールペンはそれぞれすばらしい特徴を持っています。
用途や場所、お好みによって使い分けることができるのです。
下表のようなことをご参考に、ご自分に最適なボールペンをさがしてみましょう。
(各社ホームページに詳しい情報が掲載されておりますので、参考にしてください)

こんな方、こんな使用シーンにお勧め求められる書き味おすすめボールペンの種類
・筆圧が弱い
・長時間の筆記
軽い筆記感、なめらかな書き味が好み・水性ボールペン
・ゲルインキボールペン
・ペン画、イラスト
・友達へのお手紙
(注)色素が染料の場合、作品は経年変化で色褪せすることがあります。
鮮やかな発色、色の種類が豊富・ゲルインキボールペン
・水性ボールペン
(注)一般に顔料使用の場合は顔料と表記されていることが多い。
・事務用
・手帳
にじまず、裏移りしにくい・油性ボールペン
・ゲルインキボールペン
・封書の宛名
・書いた文字を保存したい
くっきり濃いインキで、乾けば水に流れず、色褪せしにくい色素に顔料を使用したボールペン
・筆圧が強い
・事務用
・郵便、宅配便の伝票書き
しっかりした筆記感、筆記距離が長い・油性ボールペン

各社のホームページは会員企業一覧からご覧いただけます。

紙の種類や筆記対象の材質から適したインキを選ぶ目安は、選び方ガイドでご確認いただけます。