中の構造はどうなってるの?

ペン先はデリケートなもの・・・

ボールペン各部の名称(ペン先・チップ、インキ、軸、キャップ、ボール)を示した図

ボールペンのペン先(チップといいます)は、機械式の腕時計の部品と同様の精密加工機によって、ミクロン単位の加工精度で仕上げられています。
このチップの加工精度から、ムラのない描線となめらかな書き味は生まれるのです。金属でできていて一見丈夫そうに見えるチップは、このようにとてもデリケートです。
チップで物を突いたり、穴を開けたりといった筆記以外の使い方をすると、その先端寸法の狂いやキズの原因となります。このため、なめらかな書き味がそこなわれたり、インキが出すぎるようになったりすることもあります。

ボール保持部の隙間からインキがしみ出る様子を示した図

ボール径と筆記線幅について

ボールの直径は、筆記線(書いた線)の幅をあらわすものではありません。
筆記線の幅は筆記角度、筆圧、紙質などによりばらつきますので、筆記線幅の目安としてボール直径を表示しています。

なお、油性ボールペンと水性ボールペンでは、ボール径表示が同じでも、インキ転写量(インキの出る量)の違いから、筆記線幅は異なります。
同じボール径の場合、水性ボールペンのほうが、インキの粘度が低く、インキ転写量が多くなるので、筆記線は太くなります。

通常筆記のボール径は、油性ボールペンは0.7mm、水性ボールペンは0.5mmが一般的です。

ボール径はISO及びJISによると次のようになります。
用途に合わせてお選びください。

区分記号油性水性ゲル
超極細字用UF――0.40mm未満
極細字用EF0.65mm未満0.55mm未満0.40mm~0.55mm未満
細字用F0.65mm~0.85mm未満0.55mm~0.75mm未満0.55mm~0.75mm未満
中字用M0.85mm~1.05mm未満0.75mm~1.00mm未満0.75mm~1.00mm未満
太字用B1.05mm以上1.00mm以上1.00mm以上

どうして書けるの?

ボールペンのメカニズム?

まず、インキがチップ内部のボールに付着します。
次に、筆記に伴いボールが回転し、ボールに付いているインキが紙に転写されます。
なめらかな書き味を出すために、チップ内部のボールを受ける部分(受座といいます)をボールの丸みに合わせた精密加工がされています。

インキがボールの回転によって受座から紙へ転写される仕組みを示した図

ボテはなぜ起きるの?

転写されないインキがボテとなる?

紙に転写しきれなかったインキが、少しずつボール保持部の端にたまり、大きくなったインキの固まりが紙に付着することがあります。
その現象を「ボテ」と呼びます。

転写されなかったインキがたまりボテになる様子を示した図
ボテの筆記線の例(実際の筆記でボテが生じた文字の写真)
ボテの筆記線