マーキングペンを知る取り扱いの注意
書けない・インキが漏れるなど困ったときの原因と対処、保管のしかた、使うときの注意をまとめています。
困ったときの原因と対処
| 現象 | 原因 | 予防・対処 |
|---|---|---|
| 書けない | ペン先の乾燥:インキの溶剤は「水」もしくは「揮発性有機溶剤」のため、ペン先から溶剤が揮発して書けなくなります | 保管時は、キャップがしっかり閉まっていることを確認してください(→ 保管のしかた) |
| 書けない | インクジェット用紙への筆記:紙面のコーティング剤がはがれ、ペン先の細い溝を詰まらせ、インキが流れなくなることがあります | インクジェット紙への往復の筆記や強い筆圧での筆記では、目詰まりしやすくなりますので避けてください(→ 紙との相性) |
| 書けない | ペイントマーカーの使い始め:芯にインキがしみ込んでいません。ペン先が抜ける場合があります | キャップを閉めたまま振って内部の撹拌子でインキをよく混ぜてください(キャップ無しで振ると、ペン芯が抜けたり、インキが飛び散る場合があります)。その後キャップを取り、不要な紙の上でインキが出るまで繰り返しペン先を押し、インキが出たら書いてください |
| 書けない | ボードマーカーのペン先下向き保管:短時間でもペン先下向きが続くと、顔料沈降によりインキ濃度が濃くなり、ペン先の目詰まりが起きます | ペン先が上向きではペン先のインキが薄くなりますので横置き保管をしてください(→ 保管のしかた) |
| うすくなる | 紫外線によって染料が分解されます。直射日光の下では紫外線が強く、分解速度が速くなります | 直射日光、高温下での保管は避けてください(→ 保管のしかた) |
| インキ漏れ | 外部からの衝撃や、ペン先側への強い遠心力 | 落下や衝撃などがかからないようご注意ください(→ 使い方) |
| インキ漏れ | 直液式ペン:インキタンクからペン先へインキが伝わる際、気圧や温度の変化でコレクターの保留量を超えた場合に漏れることがあります | 温度変化や気圧差に注意してください(→ 使い方) |
| 色が変わった | 描線が光や熱に長時間さらされたり、紙や金属などの筆記対象物から影響を受けて、違う色に変わったり変わったように見えることがあります | 一部の染料インキは、紙の性質によってインキの色が変化する場合がございます(→ 書いたものについて) |
| 文字がにじむ | コピー・FAX・プリンターで感熱紙等に印刷した文字に蛍光ペンでマークすると、紙自体が変色したり文字がかすれ・消えることがあります | ご使用前に一度試し書きをしてからご使用ください(→ 紙との相性) |
| 細字が書けない | 中綿式のツインタイプでは、細い方が先に書けなくなることがあります | 特に繊維芯とプラ芯の場合、プラ芯の方が毛細管力が弱く、中綿内のインキを誘導する力が弱いためです |
| 汚損 | インキは本来保存性を重視しているため、衣服などを汚してしまった場合、落とすことは困難です | 衣服が汚れた場合はご自身では落とそうとせず、そのまま染み抜き、クリーニング店にご相談ください(→ 書いたものについて) |
保管のしかた
キャップがしっかり閉まっているか確認して下さい。キャップがきちんと閉まっていないとペン先が乾燥してかすれたり、書けなくなることがあります。
ほとんどのマーキングペンにおいて、横向きの保管がおすすめです。
特にホワイトボードマーカーや水性顔料マーキングペンは、インキの中の顔料の粒が大きく、その粒自体重たい物を使っているので、ペン先を縦向きで長時間保管すると顔料分が下に沈み、筆跡がうすくなったりペン先が詰まって書けなくなることがあります。
ボードマーカーは、短時間でもペン先を下向きにしておくと目詰まりが起きます。ペン先を上向きにしておくと、今度はペン先のインキが薄くなります。
高温の場所には放置しないでください。軸の変形による作動不良や筆記カスレ、インキ漏れの原因となります。直射日光の当たる場所や、極端な低温・多湿の場所での保管も避けてください。

長期間保管するとインキの溶剤が蒸発し、書けなくなる場合があります。ご購入後は1~2年を目安に使い切るようご使用ください。
使うときの注意
使い方
- 筆記・描画以外に使用しないで下さい。
ペンを激しく振ったり、落としたりするとインキ漏れや、ふき出しの原因となります。

ご使用後は必ずキャップをして下さい。衣服等を汚す原因となります。又、ペン先が乾燥し書けなくなります。(ノック式の場合はペン先を必ず収納して下さい)

- バルブ式は、飛行機内等気圧や温度差のある場所ではインキがもれたり、ふき出す場合がありますので、ペン先を上に向け、キャップをはずし紙などに軽く押しつけてからご使用ください。直液式のペンは、インキタンクからペン先へインキが伝わる際、気圧や温度の変化でコレクターの保留量を超えると、インキが漏れることがあります。
- 一部のファックス用紙、インクジェットプリンタ対応用品に書くと、ペン先が目詰まりして書けなくなる場合があります。インクジェット紙への往復の筆記や、強い筆圧での筆記は特に目詰まりしやすくなります。また、コピー・FAX・プリンターで感熱紙等に印刷した文字に蛍光ペンでマークすると、紙自体が変色したり、文字がかすれたり消えたりすることがあります。ご使用前に一度試し書きをしてください。
書いたものについて
- 筆記したものは長時間たつと色あせする場合があります。染料は紫外線によって分解されるため、直射日光の下では特に早く色あせします。また、光や熱、紙や金属などの筆記対象物の影響で、違う色に変わったり変わったように見えることがあります。
- 紙質によっては裏うつりする場合があります。
- 衣服についたインキは落ちにくいので注意してください(水性インキでも、水で簡単に落ちるわけではありません)。ご自身で落とそうとせず、そのまま染み抜き・クリーニング店にご相談ください。
安全のために
- 幼児の手の届く所へ置かないで下さい。ペン先での怪我や、インキ・小さな部品を飲み込むおそれがあります。
- キャップ等を口に入れたりすると、窒息の恐れがあります。万一のみこんだ場合はすぐに医師の手当てを受けて下さい。
- 万一、インキが目に入った場合はすぐに水で洗眼し、医師の手当てを受けて下さい。
油性マーキングペン
- 使い終わったペンを火の中に入れないで下さい。(特にアルミ製容器のタイプ)
- 長時間使用する場合は、換気をよくして下さい。
- 可燃性ですので、火気に近づけないで下さい。
- 浮輪等の軟質塩化ビニール製品には適さない場合があります。
- インキの種類によっては、発泡スチロールを溶かしてしまうものがあります。
布に書いたとき(洗濯)
- 布書きしたものを洗濯時に濡れたまま重ね置きすると色移りする場合があります。
- 筆記線に液体洗剤を直接つけると筆記したインキが溶け出すことがあります。
カートリッジについて
- カートリッジを激しく振ったり、落したり、強くつまむとインキ漏れや、ふき出しの原因となります。
- カートリッジ交換の際には、インキが手や衣類等に付くと落ちにくいので注意してください。
- 直ぐに交換しない時は、ケースに入れたまま横向きにして保管してください。
- 専用カートリッジ以外のご使用はおやめ下さい。漏れ、不書きの原因となります。
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