シャープペンシルを知る歴史・名称の由来
「シャープペンシル」という名前の由来と国産第1号の誕生、そして粘土芯から樹脂芯へ。 0.5mm芯が生まれるまでの歩みをたどります。
シャープペンシルの名称と由来
1830年代にアメリカ人によって考案されました。
英語では「メカニカル・ペンシル/MECHANICAL PENCIL」と呼ばれています。
芯を繰り出す機械じかけの鉛筆という意味です。アメリカで発売された第1号の商品名は「エバーシャープ」(いつもとがっている)というものでした。
国産の第1号は大正時代初期に誕生しました。考案した人は故早川徳次(はやかわ とくじ)氏で、これに「エバー・レディー・シャープペンシル」という商品名をつけてヒットさせました。
これが私たちが「シャープペンシル」と呼ぶようになった由来です。

シャープペンシルがみなさんのなくてはならない筆記具として普及するようになったのは0.5ミリ芯のノック式シャープペンシルが誕生してからです。
1960年代に大日本文具株式会社(現在のぺんてる㈱)が黒鉛とプラスチックを混ぜ合わせて作った細くて強いシャープ芯を世界に先駆けて開発しました。
黒鉛と粘土による鉛筆の芯に比べてシャープ芯の強度は当時でも1.5倍という優れたものでした。画数の多い日本語には0.5ミリ芯が最適なことから多くの人によろこばれました。同時に、芯が細くなったことで「ノック式」という便利な繰り出し方法も考案され、書きやすさと使いやすさ、そして安価で供給されることによって、シャープペンシルは国民的な筆記具に育ちました。
シャープ芯の歴史
粘土芯から樹脂芯へ
鉛筆の歴史としては、1564年にイギリスのポロデールで良質の黒鉛の塊が発見され、これに手が汚れないよう糸を巻いて使用したのが始まりとされています。
1795年に、フランスのコンテは、黒鉛の粉末を粘土と混合し、高温で焼き固めて芯を作る方法を開発し、さらに1804年に、その混合比率を変えることで濃度を調整する方法を開発し鉛筆芯(粘土芯)の基本的製法の基礎が確立されました。
初期のシャープペンシルは、この粘土芯を用いていましたが、芯の品質上の強度から1.5㎜や1㎜という太さが必要で、現在の0.5㎜のような細い芯は強度が低く実用的ではありませんでした。
戦後、大日本文具㈱(現ぺんてる㈱)により、ノック式シャープとさらに細いシャープ用の芯を開発すべく研究が行われた結果、従来の粘土の代わりに合成樹脂を用いて黒鉛粉末を焼き固めた画期的な芯(樹脂芯)の製法が発明されました。
1960年に世界で初めての0.9㎜のポリマー芯として発売され、1962年には0.5㎜、0.7㎜さらに1968年には0.3㎜の極細芯が発売されました。
その当時より年々、素材面、工程面より改良を重ねた結果0.5㎜HBでは曲げ強度が格段に高くなっています。
初期のシャープ芯(粘土芯)と現在のシャープ芯(樹脂芯)の違い
